健康のものさし

近年の医療は、「疾病を治す」ことから「疾病にならないようにする」へと変化しています。
つまり予防医学を積極的に実践して行こうという事になります。
そのために、厚生労働省による国民生活基礎調査で、健康に関する意識調査が行われました。
その中で「あなたの現在の健康状態はいかがですか。」の問いには下記のような結果が出ています。

 

「よい」20.7%

「まあよい」17.8%

「ふつう」47.0%

「あまりよくない」11.2%

「よくない」1.8%

 

約85.5%の方が「ふつう」程度以上に自分は健康だと感じていることがわかります。
また、同じく厚生労働省の健康意識に関する調査での「健康感を判断する際に、重視した事項は何ですか。」との問いには、下記のような回答がありました。

 

1位 病気がない事

2位 美味しく飲食できる事

3位 身体が丈夫な事

4位 ぐっすりと眠れる事

5位 不安や悩みがない事

 

メディアなどでもよく言われるようになりましたが、健康とはWHOでも提唱されている通り『単に生活ができている状態』ではなく、『身体的・精神的・社会的・スピリチュアル的に充実していている状態』を指します。
これは、健康と疾病は別々のものではなく、連続したものであると考える事にもつながります。

当院では、自ら身体を整えようとする自己治癒力を高め、より快適な生活を送ることができるようにお手伝いをする中国伝統医学の考え方を基にして、日本人に合わせた治療を行っております。

様々な症状は、体内をめぐっている「気」「血」「水」のバランスが崩れることによって引き起こされます。
この3つの乱れた流れや量の過不足を正常な状態に戻し、体調に大きな影響を与えている「体質」を改善させ、健康な状態に近づくようお手伝いさせていただきます。

体質は、先天的な遺伝や気質(精神、心理、性格)、環境(社会・生活環境、住んでいる地理的要素、気候)など様々な要因が複雑に関わり合い、時間をかけて作られています。
この体質を当院では、8種類(気虚、陽虚、血虚、陰虚、気滞、血瘀、痰飲、湿熱)に分類し、各タイプの方にとって弱点を改善する様な最良の施術を施しております。

「よく食べ・よく寝て・しっかり出す」
は、健康状態を把握するひとつの指標となりますので、日々チェックしてみてください。
鍼や灸の刺激によって変化していく身体をご自身で味わいながら過ごしていただければ幸いです。