鍼について
鍼は痛くないですか?
基本的に痛くないものです。
しかし、鍼特有の感覚(ひびき)を痛みと感じる場合があります。
当院では、治療に用いる鍼は直径が髪の毛(0.2mm以下)程度の細さで、鍼先は痛みをできる限り伴わない形 状のものを使用しています。
鍼は本当に効くのですか?
中国や日本だけでなく、世界的にもその効果が科学的に認められています。
WHO(世界保健機関)では、鍼灸は疾病に対して治療効果があるとして、適応疾患を発表しています。
また最近では、NIH(米国 国立衛生研究所)の見解として、鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療として効果について有効であると発表されました。
鍼灸は、いわゆる民間療法とは異なる、明確な理論と臨床経験に基づき確立された医療です。
鍼は清潔?消毒されていますか?
当院では使い捨ての鍼を使用しているのでご安心ください。
当院では、ディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。
一回使用毎に廃棄し、使用済みの鍼を使い回す事はありません。
ツボに鍼をするとなぜ効果が出るの?
気血水の流れが改善できるからです。
中国伝統医学(中医学)では、気血水の流れが悪いと、痛みや不快な症状が出るとされています。
鍼灸で使用するツボには、気血水の流れを改善する作用があります。
また、その通路を整えることにより、そこから繋がっている五臓六腑の働きも改善されます。
灸について
お灸にはどんな効果がありますか?
血流の改善が期待できます。
熱刺激によって、白血球や赤血球の増加が認められたり、血流の改善が期待できます。
また、疲れやすい方や胃腸の弱い方など虚弱体質の方にも多く使われています。
お灸は熱くありませんか?
「シクッ」と感じるような熱さを最後に感じることがあります。
また、「温かい・熱い」と感じるまですえることもありますが、そのような場合には、お声掛けをしますのでご安心ください。
熱刺激に弱い方はご相談ください。
火傷をしたり痕になったりしませんか?
火傷や痕になることへの防止につとめております。
台座付きのものや灸頭鍼(鍼の頭にお灸を着けたもの)などを使用し、透熱灸(直接もぐさを燃焼させるタイ プ)でも緩和紙を用いるなど、火傷や痕になることへの防止につとめております。
自宅でできるお灸が知りたいのですが。
使用方法などを指導しております。
どのようなお灸を使えばよいか、使用方法などを指導しております。
また、どこのツボが良いのかわからない方には、その方の体質や症状に合わせたツボを紹介しております。
ご自宅でのセルフケアを推奨しておりますので、ご希望の方は、治療の際にお問い合わせ下さい。
施術について
治療時間はどのくらいですか?
初診時で60~90分程度です。
ひとりひとりに必要な治療を行う為、時間制ではありません。
初診時は60分~90分程度、2回目以降は30分~60分程度の治療時間を目安としております。
病院で治療中です。鍼灸を受けても大丈夫でしょうか?
ご相談ください。
担当医師ごとにご相談ください。
疾病によっては、投薬と鍼灸との統合でより高い効果を望める場合もありま
す。
当院では、積極的に統合医療を推奨しております。
鍼灸とはどのような治療法ですか?
日本では、1300年ほど前からおこなわれている治療方法です。
鍼は、金属製で髪の毛よりも細い専用のものを。
灸はヨモギからできたもぐさをそれぞれ使用します。
それらの道具で、特定の部位(ツボ・筋肉など)に微細な刺激を加えることにより、免疫系・自律神経系などの生体反応を起こさせ治療していきます。
体質や症状に合わせて行いますので、病名がなくても治療ができます。
どのくらいの頻度で受診するのですか?
初回から4~5回目までは1週間に1回程度を推奨しております。
治療効果をより確実にするために、初回から4~5回目までは1週間に1回程度と、なるべく間隔を空けずに来院
することを提案しています。
症状が改善した後や健康管理の一環として受診される場合は、2~4週間に1回程
度の来院をお勧めします。
鍼灸治療は、回数を積み重ねることで効果を発揮することをご理解ください。
治療を受ける時の服装はどうすればいいですか?
手足・背中・お腹の出せるタイプが最適です。
当院専用の患者着をご用意いたします。
ご自分で用意される場合、手足・背中・お腹の出せるタイプが最適です。
また、灸施術では、もぐさの香りが頭髪、衣服などに付着することがあります。
治療後は入浴してもいいですか?
1〜2時間後を目安に入浴をしてください。
血流が良くなっていますので、長風呂をする場合はのぼせやすくなることもあります。
また、アルコール類を飲まれると、いつもより早く酔いが回ることがあります。ご注意ください。