二十四節季 寒露

令和元年10月8日は寒露です。

寒露は二十四節季の中で17番目に当たります。
このあたりから、秋の夜長に虫の音が大きく響き、山も高地から色づき始めます。北から雁が渡ってきたり、菊の花が咲き始め、コオロギが鳴きだします。
また、朝晩の冷え込みは一段と厳しくなるとともに、空気が冴え透き通る時期になります。暦上は晩秋になりますが、実際には秋のど真ん中。食欲の秋やスポーツの秋などそれぞれの楽しみ方が満喫できます。
ただし、自然界としては陰陽の消長が盛んになるので気候変化が極端になります。体内バランスを調整しながら変化に対応するようにしてください。

 


二十四節季は、古代中国で作られたより季節を正確にとらえるための基準となる指標です。
太陽の動きをもとに、太陽が移動する天球上の道(黄道)を24分割したものになります。
つまり、四季(春夏秋冬)をさらに6分割することで、半月ごとの季節変化に対応できるようになり、天候に左右されてないように対処することができます。
これは、日本でも約1,500年前から用いられ生活の中に取り入れられ、今でも年中行事や挨拶などで使われています。
中医学では、自然に逆らうことなく生きるのが最高の健康法とされています。
これらの基本を知り、二十四節気ごとの生活様式や食材を知ることで、より健康で美しく暮らしていきましょう。