二十四節季 立秋

令和元年8月8日は立秋になります。

立秋は二十四節季の中で13番目に当たります。

中国の地域によっては、この頃から爽やかな秋がはじまるとされていますが、日本では本格的な酷暑の時期となり、亜熱帯地域と似たような気候になるため、熱滞夜や局地的な豪雨などが起きやすくなります。「残暑」といわれる由縁でもありますね。

暑さから避けるため、室内の冷房は強くなりがちですが、外気温との差が5度以上あると身体のストレスが強くなります。少し発汗するくらい湯船につかり身体の芯に残った冷えを取り除きましょう。

また、胃腸の調子が悪くなる時期でもあります。つい、さっぱりした麺類や口当たりのよいジュースなどを欲してしまいますが、これらは糖分やカロリーはが高いのですが、栄養バランスに偏りがでてしまいます。魚肉卵などのたんぱく質をしっかりと摂り、野菜や発酵食品でお通じを良くしておきましょう。

特に、梨や桃は、水分を補い身体を潤すとともに、疲れた身体をいやしてくれます。間食や水分補給を兼ねて摂取してみてください。

 


二十四節季は、古代中国で作られたより季節を正確にとらえるための基準となる指標です。
太陽の動きをもとに、太陽が移動する天球上の道(黄道)を24分割したものになります。
つまり、四季(春夏秋冬)をさらに6分割することで、半月ごとの季節変化に対応できるようになり、天候に左右されてないように対処することができます。
これは、日本でも約1,500年前から用いられ生活の中に取り入れられ、今でも年中行事や挨拶などで使われています。
中医学では、自然に逆らうことなく生きるのが最高の健康法とされています。
これらの基本を知り、二十四節気ごとの生活様式や食材を知ることで、より健康で美しく暮らしていきましょう。