二十四節季 冬至

令和元年12月22日は冬至です。
冬至は二十四節季の中で22番目に当たります。

 

一年で最も昼の時間が短い日となります。これは、陰気の盛りが頂点に達すると同時に衰えはじめ、陽気が芽生える時(春に向かう)であると言われていて、中医学では陰陽転化といいます。

自然界の変化が大きいので、恐れの感情が強く現れます。夜に寝付けない人や、PTSD、トラウマや嫌な思い出にうなされる場合もあるかもしれません。

また、この時期は、冬眠をする身体に傾くため、基礎代謝や体温が下がってきます。厚着をして熱を逃がさないようにしましょう。

日本では、ゆず湯に入る習慣があります。冬至(とうじ)と湯治(とうじ)の語呂合わせにもなっています。これから日が伸び春へと向かっていく1年の始まりに、柚子の香りや薬効で身体を清める禊の意味も兼ねています。

この日は、一年で最も夜が長い日でもあります。いつもより、ゆっくりと湯船につかるのもいいかもしれませんね。ただし、くれぐれも湯冷めには気をつけましょう。

 


二十四節季は、古代中国で作られたより季節を正確にとらえるための基準となる指標です。
太陽の動きをもとに、太陽が移動する天球上の道(黄道)を24分割したものになります。
つまり、四季(春夏秋冬)をさらに6分割することで、半月ごとの季節変化に対応できるようになり、天候に左右されてないように対処することができます。
これは、日本でも約1,500年前から用いられ生活の中に取り入れられ、今でも年中行事や挨拶などで使われています。
中医学では、自然に逆らうことなく生きるのが最高の健康法とされています。
これらの基本を知り、二十四節気ごとの生活様式や食材を知ることで、より健康で美しく暮らしていきましょう。