二十四節季 立冬

令和元年11月8日は立冬です。
立冬は二十四節季の中で19番目に当たります。

冬の始まりを意味しますが、日本では実りの秋が真っ盛りです。山岳地帯だけでなく平地でも紅葉がみられ、見上げれば秋空が広がります。

中医学ではこの季節が来ると、陽気が潜み、陰気が盛んを極め、樹木はしおれ、虫は地中へと隠れてしまう時期としています。また、残念ながら人間にはその機能はありませんが、本来は、万物が冬眠に入るための準備とされています。つまり、春に生命力を爆発させるために、鋭気を養い蓄える期間となります。

冬は情緒を容易に低下させ、気分がふさぎやすくなります。仕事や生活面が順調でなくなると、憂鬱な気分になりやすくなります。ですから、早寝して遅めに起きたっぷりと睡眠を確保します。また、陽の光を十分に浴びて陽気を体内に蓄え、過度な発汗や情緒の揺れに注意しましょう。

食事は、牛肉、羊肉、鶏肉、豆乳、牛乳、大根、青菜、キクラゲ、豆腐などを積極的に摂り、寒性の海鮮類などは少なめにしましょう。

 


二十四節季は、古代中国で作られたより季節を正確にとらえるための基準となる指標です。
太陽の動きをもとに、太陽が移動する天球上の道(黄道)を24分割したものになります。
つまり、四季(春夏秋冬)をさらに6分割することで、半月ごとの季節変化に対応できるようになり、天候に左右されてないように対処することができます。
これは、日本でも約1,500年前から用いられ生活の中に取り入れられ、今でも年中行事や挨拶などで使われています。
中医学では、自然に逆らうことなく生きるのが最高の健康法とされています。
これらの基本を知り、二十四節気ごとの生活様式や食材を知ることで、より健康で美しく暮らしていきましょう。