二十四節季 啓蟄
令和2年3月5日は啓蟄です。
啓蟄は二十四節季の中で3番目に当たります。
この時期には、冬眠していた虫が春の温かさを感じ、春雷がとどろく音で目を覚まし、地上に出てくるといわれています。
また、一雨ごとに気温が上がるともいわれ、花粉症のピークにもあたります。
人の身体も目覚め始めますが、気力・体力ともにまだ充実してはいないので、とても疲れやすく、眠気が強くなります。自律神経が弱い方は、特に症状が出やすくなってきます。
充分な睡眠をとり、なるべく早起きをして、溜め込まないような食生活を心がけましょう。
二十四節季は、古代中国で作られたより季節を正確にとらえるための基準となる指標です。
太陽の動きをもとに、太陽が移動する天球上の道(黄道)を24分割したものになります。
つまり、四季(春夏秋冬)をさらに6分割することで、半月ごとの季節変化に対応できるようになり、天候に左右されてないように対処することができます。
これは、日本でも約1,500年前から用いられ生活の中に取り入れられ、今でも年中行事や挨拶などで使われています。
中医学では、自然に逆らうことなく生きるのが最高の健康法とされています。
これらの基本を知り、二十四節気ごとの生活様式や食材を知ることで、より健康で美しく暮らしていきましょう。