二十四節季 小暑
2019年7月7日(日)は小暑です。
小暑は、二十四節季の中で11番目に当たります。
小暑から立秋までに出すはがきが暑中見舞い、立秋を過ぎてから出すはがきが残暑見舞いになりますね。
夏の土用に入る手前の時期で、梅雨が明けるのもあと少しとなってきます。
気温はすでに高くなっていますが、最も高い時期とは言えないために小暑となります。
土用とは、季節の変わり目の時期を指しますが、今の時期では夏の疲れが出やすく、特にお肌や顔のたるみやむくみ、ほうれい線などの皺が深くなってしまいます。
また、筋力低下も起きやすいので、散歩など軽度な運動で筋力を保ち、来るべき夏に備えましょう。
ちなみに、新暦の7月7日は五節句のひとつである七夕です。
もともと七夕(しちせき)と呼ばれていましたが、お盆に先立って祖霊を迎えるために、女性たちが水の上に棚を作って機(はた)を織る行事(棚機:たなばた)とが混じり合い、棚機(たなばた)にちなんで七夕(たなばた)と読まれるようになったようです。
夜空では、織女星(琴座のベガ)と牽牛星(鷲座のアルタイル)、そして天の川が見頃になり、地上では、願い事を中国の陰陽五行説にちなんだ五色(青(緑)・赤・黄・白・黒)の短冊に託して笹竹に飾り祀ります。「笹の節句」と呼ばれる由縁ですね。
江戸時代には、手習い事や学業の上達を願ったとされています。ですから、短冊には、物質的な願い事ではなく、上達や夢を綴った方が良いとされています。
新たな事に取り組もうとしている方、受験生の方などは、これを機にスイッチを入れてみてはいかがでしょうか。
二十四節季は、古代中国で作られたより季節を正確にとらえるための基準となる指標です。
太陽の動きをもとに、太陽が移動する天球上の道(黄道)を24分割したものになります。
つまり、四季(春夏秋冬)をさらに6分割することで、半月ごとの季節変化に対応できるようになり、天候に左右されてないように対処することができます。
これは、日本でも約1,500年前から用いられ生活の中に取り入れられ、今でも年中行事や挨拶などで使われています。
中医学では、自然に逆らうことなく生きるのが最高の健康法とされています。
これらの基本を知り、二十四節気ごとの生活様式や食材を知ることで、より健康で美しく暮らしていきましょう。